ゼーガペインゆる解説(3話)
【entanglement 03 デフテラ領域】
OP。
この回から、オケアノスの主要メンバーとガルダ・フリスベルグ(黄色の機体)のカットが追加。
フリスベルクの名前の由来は、北欧神話の鷲の巨人です。
他作品だと、フレームアームズのフレズヴェルクなどが同じ由来ですね。
母親「早く起きなさいよ、キョウ」
キョウ「ふぁ~い」
母親は声だけで姿はありません。
TVでは、環境汚染地域が拡大、国連が環境保全のための特別チームを編成というニュースが流れています。
納豆を250回かき混ぜてから食べるシズノ先輩。
謎めいている彼女の和む(?)シーン。
カミナギ家。こちらも母親に起こされていますが声のみ。
リョーコと弟のコウジが一緒です。
ちらっと映るI.A.L社。だいぶ後で出てくるので覚えておかなくてもOK。
髪を整えながら、「シズノとキスをした」というキョウの言葉を気にしているカミナギ。
ここでも「鏡」が効果的に使われています。
1話で出てきた、「セレブラム」と書かれた封筒にはゲーム「PAIN OF ZEGA」が。
電車が走っていく鉄橋。
ナレーション「突然、目の前の世界が崩れ去っても――
突如飛来した謎の生命体、ガルズオルム。
環境改変実験による、世界の変容。
残された人々は、レジスタンス組織「セレブラム」を結成した。
これは、40年後本当に起こること――
世界の未来へ、ようこそ。」
ネット対戦機能のある有名なゲーム。
位置情報を使っているのか、「ここだと舞浜サーバーの所属になる」とトミガイが教えてくれます。
それにしても、学校の講堂っぽい場所でゲームは結構楽しそうかもしれない。
デフテラ領域を見ながら作戦会議中のオケアノスメンバー。
以前にも同じ場所にデフテラ領域が作られ、シズノとキョウはそこで一度戦ったことがあるといいます。
カワグチ「んだぁ? 本日は練習もお休みか?」
水泳部PRビデオは好評だったものの、入部希望者は0。
本日は、ってことはこの三人組は毎日冷やかしに来ているんですね。かわいいね。
カワグチ「いつもそうなんだよ、あいつは。一人で先走って空回りばっか」
ハヤセ「フッ……」(心配してるじゃん、ウケる)
カワグチ「……んだよ」(しっ、心配なんかしてないんだからねっ!)
ハヤセ「別に?」
回想カワグチ「いけーっ!キョウ!!」
カワグチ「あんなのと調子合せられるのは、俺たちだけだからな」
これ既にだいぶデレてるよね?
You早く仲直りしちゃいなYo。
家にゲーム機がないのでカミナギ家にお邪魔するキョウ。
コウジ「もう、せっかくデフテラ領域発見したのに」
キョウ「デフテラ領域?」
コウジ「ガルズオルムが作っている環境実験空間。最初に説明したでしょ?」
キョウ「そうだっけ?」
コウジ「これが地球を覆い尽くしちゃったら、人類の負けなんだよ」
コウジ「でもキョウちゃん、初めてなのにデフテラ領域見つけるとこまで来るなんて、結構やるじゃん」
デフテラ領域が何なのかをざっくり説明してくれるコウジ。
キョウ(そういや、戦う理由なんて考えてなかったな。俺、何で今まで疑問に思わなかったんだ? いきなり馴染んでる、俺って……)
ここでちゃんと疑問に思えるのって、メガネとコントローラーを使って遊ぶ「PAIN OF ZEGA」と、今までの「最新式バーチャルゲーム」の戦いがまるっきり別物という認識があるからだと思うんですが、実際は……?
舞浜商店街を歩くミズキとカミナギ。背景には結構人がいるっぽいです。
シズノとカミナギ、ミズキの初日常会話。
カミナギ「どうも。水泳部のビデオ、ありがとうございました」
シズノ「こちらこそ、綺麗に撮ってもらってありがとう」
ミズキ「あの! ミサキ先輩ってソゴル君とキスしたって本当ですか?」
カミナギ「こらミズキ失礼じゃない! いきなりそんな……」
ミズキ「なわけないですよねー。あんなのと先輩じゃ釣り合わないもん」
シズノ「気持ち良かった」
カミナギ「へっ!?」
視聴者「へっ!?」
シズノ「楽しかったわ、撮影。あんなふうにして撮るのね」
カミナギ「あっ、ええ!」
カミナギ・視聴者(なんだ、そっちか……)
今までのえっちなお姉さんムーブがあるので余計にドキっとするセリフでしたね。いいミスリード。
ここから将来の夢や進学の話になっていきますが、シズノは悲しそうに目を伏せてしまいます。
シズノ「世界には、今とここしかないの」
シズノ視点では全く人のいない商店街。1~2話キョウ視点を思い出します。
ステージをクリアしたキョウ。誰かからの隠しメッセージを見つけます。
怖い!!
キョウとシズノを知っている何者か、というだけでもう怖い。
タイミングを見計らったようにシズノから「すぐ来てほしいの」というメールが届く。キョウは……。
キョウ「……もう関わっちまってんだよ。とびきり濃厚にな……」
この映像がいい大賞オブ3話! のシーン!! です!!
夕焼けに染まる川を泳ぐキョウと、それを見つめるシズノ。
キョウ(セレブラントとかデフテラとか、ガルズオルムがどうしたこうしたとか、ミサキシズノに関わるなとか、いっぺんに色んな事が起きて、頭爆発しそうだぜ!)
視聴者(僕たちもそう思います)
序盤のキョウは視聴者の代弁者でもあるので、分からない状況に置かれているのはちょっとかわいそうではありますね。
シズノに気付いて泳ぎを止めるキョウ。
シズノ「とりあえず一面はクリアしたようだから、不安はあるけど行ってもらうわ」
キョウ「何でも知ってんだな。さっきの隠しメッセージのことも知ってんのか?」
シズノ「なんのこと?」
キョウ「さあな」
キョウ「また行くんだろ? あっちへ」
シズノ「ええ」
風に揺れる草花。輝く水面。
キョウ「なんで俺なんだ?」
シズノ「だって、あなたがセレブラントだから。私たちと同じ」
キョウ「セレブラント、ね……。ま、いいや」
シズノに向かって泳ぎ、距離を詰めるキョウ。
キョウ「シズノ先輩も来いよ」
シズノ「時間がないの。そうさせてもらうわ」
二人の額には丸い光。
走る電車。最初のほうで見た構図だ!
シズノが飛び込み水柱があがる。
キョウは少し苦しそうな表情で水底へ……。
これえっちなシーンじゃないですか? えっちなシーンだろ。
「なぜ?」と聞いて「あなたがセレブラントだから」と答えられて、初見で思うことは「また分からない用語が出てきた……」なんですよね。
このシーンでの「セレブラント」には、単に「戦力」というだけでなく、「私たちと同じ」にかかる意味が込められていそうだ、ということは何となく感じられるのではないでしょうか?
「セレブラント」ってなんだかよく分からないけど、大切な言葉っぽそう! という感じで心の片隅に留めておきましょう。
ちなみに電車は、環境・境遇の変化だとか、迷い・戸惑いの演出でよく出てくるとされています。
ここでは橋の下で音を聞くだけなので、走り去っているのか、こちらに来ているのかは分かりません。
一体今起きていることが何なのか、これからどんな変化が待っているのか、どんな未来に繋がっているのか分からない。3話はそんなエピソードです。
エンタングル!!
ここから戦闘パートです。
デフテラ領域は通常より転送障害が大きく、また光装甲を持つもの、つまりゼーガペインでないと入れないという情報。
覆い尽くされると人類の負けだったりと、ヤバそうな感じです。
1話からともに戦闘していたものの、キョウから顔を見るのは初めてなルーシェン&メイウー。
キョウ’(ゲームでやったからじゃねぇ。身体が覚えてる!)
「同じ場所で戦うことで記憶が呼び覚まされるかも」と話していた狙い通り、キョウには記憶があるようです。
デフテラ領域のシールドを突破。
装甲に被弾があり、再構築するため逃げようとしますが敵に捕まります。
再構築が終わり、なんとか振り払うとガルダがピンチ。
窮地をまたもや救います。序盤はこういう役回りが多いルーシェン。
ルーシェン「アルティールか!」
メイウー「ちょっと、あたしたちを巻き込む気!?」
キョウ「礼くらい言えよ」
ルーシェン「フッ……」
めっちゃ後方彼氏面するじゃないですかこの人。後方じゃないけど。
ルーシェン「コアの座標を特定した。アルティール、俺に続け」
キョウ「んだよ」
なかなか本人にはデレを見せてくれないルーシェン氏。
ミナト「それにしても、よくお認めになりましたね。ソゴル・キョウの出撃を」
シマ「我々の任務は単純だよ。デフテラ領域を発見し、これをたたく。そしてもう一つ」
ミナト「生存者をサルベージする」
シマ「仲間をロストする可能性を心配している余裕は、僕にもないんだよ……ミナト」
シマが厳しい顔つきなのと、ミナトが「そんな……」的な目線をしているのとで、普段は冷酷な人ではないことがなんとなく察せますが、それはそれとして視聴者にはこういう部分ばかりが見えているので「鬼な二人」に見えがちなんですよね。もっと生徒会で和気あいあいとしてるほうが向いてると思う。
つまりは戦力が足りなくて相当ヤバい!! ってことらしいです。
シズノ「盾になってくれてる……」
キョウ「アイツ……」
ルーシェンの分かりにくいデレを察知するシズノ&キョウ。
ルーシェン「こっちはもう持たない。退避する瞬間、コアを撃て! キョウ!」
キョウ「任せろ!」
回想カワグチ「いけーっ!キョウ!!」
キョウ「はっ……!」(これってバトンタッチと同じだ……!)
ここなんで回想が入ったのか若干分かりにくいですが、ガルダが退いて自分が撃つ、という場面に、泳いできたカワグチのバトンを引き継いで自分が出る、という場面が重なったのかなと解釈しています。
カワグチ達と同じ時期に、同じことを思い出してるのはエモいですね。
無事にデフテラ領域は消滅。ゲームで隠しメッセージのあったロッカーを見つけますが……。
瓦礫が崩れ、アルティールの後ろにはメッセージが。
ロッカーに伸ばした手は、消えてしまう。
キョウ「ありえねぇ……シズノ先輩、これって……」
シズノ「……」
ED~次回予告。ルーシェンによる予告は今回が初めて。
上海サーバーの回収に向かったメイウーが、拡大中のデフテラ領域を発見した。
このままでは、サーバーもゼーガタンクも、デフテラ領域に飲み込まれ消滅してしまう。
急げ、ソゴル・キョウ! お前がゲームだと思っているこの戦いは、俺たちにとっては、かけがえのないものを救う戦いなのだ。
次回、ゼーガペイン「上海サーバー」。
消されるな、この想い。