ゼーガペインゆる解説(1話)

2021年、ゼーガペイン15周年ということで急にYouTubeで無料配信が始まったりと、新規さんにおすすめしやすい環境が整ってきました。
しかしながら、YouTubeのチャットやTwitterでの初見さんの反応は「よく分からない」「難しい……」というものが多い!
この記事では、振り返りと小ネタを挟みつつ特に分かりにくい部分を補足していこうと思います。
後の話で回収される話は折り畳みにしてあるので、ネタバレが気になる方もご安心ください。
※話数を忘れてしまった話についてはx話としてあります。追々直していきます。
※ADPとは放送開始10周年に作られた劇場版です。時系列はTVアニメ版の前日譚にあたります。TV版のカットと新規カットを織り交ぜた再編集作品です。


尚、どういったポイントに注目して見ればいいのかは「むいむい星人の寝言」さんの「はじめてのゼーガペイン」というシリーズが分かりやすいので、こちらもご参照ください。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/cat22528782/index.html
 


【entanglement 01 エンタングル

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敵(?)に囲まれているロボット。
空には地球が見えるので、別の惑星のどこかのようです。

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オペレーター「幻体CHIP、喪失率危険領域に突入」
オペレーター「転送開始ならびに、データ復元時のウェットダメージは不可避」
危険を伝えるオペレーターの声、モニターには「DANGER」の文字。

男性「ハァ、ハァ、ハァ……」

男性「さよならだ」
女性「え? 何言ってるの? 待って! 私も最後まで……」

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パネルを操作する男性。意図に気付く女性。
女性「キョウ!!」

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二人の手が離れ、キョウと呼ばれた男性は微笑み、女性は消える……


????
まあまあ、1話冒頭で過酷な戦闘シーンが入ったり、最終回の一部が入ったりするのはよくあることです。ロボットアニメの1話、置いてけぼりがち。
それにしても、キョウはなぜ半身が緑色に発光しているの? 女性はどこに? 大爆発したけど大丈夫?
こんなにたくさん疑問があるのに、本編が進むにつれて分からないことはどんどん増えていき、このシーンが回収されるのは9話。冒頭にこんなシーンがあったことも忘れてしまいそうです。


伏線は丁寧に張り巡らされているのですが、それだけに覚えていないと点と点が繋がる面白さが味わえないというのが惜しいところだと思っています。
こんな感じで、要点での私の初見時の感想を思い出しつつ、ツッコミを入れていく記事になります。
誤解なきように言うと、私はこの作品が好きです。ただ、失礼な記事ではあると思うので、苦手な方はご遠慮ください。


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サブタイトル。
「entanglement 01」のフォントは今見てもかっこいいですね。
作中でも結構色々な箇所に使われています。

セミの鳴き声。舞台が東京だとミンミンゼミの鳴き声が多いなんて言われますが、ここはアブラゼミっぽいですね。

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キョウ?「ごめん。二度とさよならなんて言わない。君を、ひとりぼっちにしない」
おっ青春か?
冒頭の「さよならだ」から繋がるセリフとしてとても綺麗ですね。
でも相手は三つ編みだし、別人のような……?

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キョウ「うわああ! ありえねぇ! 俺は降りる!!」
カミナギ「はいカット!」

劇中劇だったんですね。しかも、相手役のトミガイは女装をした男子。これはこれで青春。
男とファーストキスなんて、と憤慨するキョウを見ながら「僕はいいのに」とまんざらでもないトミガイ。ここ、よく見るとトミガイから顔を近付けています。
要素が多い! 落ち着け!!


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カミナギ「契約違反。ランチおごったのに」
キョウ「人間ってのはな、生涯に三度だけ義理を欠いてもいい。今がその二番目だ」
カミナギ「なにそれ」
トミガイ「一度目の不義理はいつどこで?」
キョウ「知るか、んなこと」


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飛び込み台に立つ黒髪ロングの美人が見えます。
急に水着に着替えるキョウ。これ、水泳アニメ? 実はそうなんです!
この作品、日常パートで大きくウエイトを占めるのが水泳です。
青春って恋愛だけじゃないんですね。

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生徒会長シマ「服を着たまえ、ソゴルくん!」
副会長ミナト「裸は校則違反よ!」

シマ&ミナト初登場シーン。
「裸は校則違反よ」ってちょっと面白い。
舞浜南高校は校則に「裸であってはいけない」って書かれてるんですかね。
ちょっと言ってみたいセリフ。


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キョウが名前を名乗ったところで振り向く黒髪の女性。何かを言って飛び込む。
プールを探しても見つからず、一緒にいたカミナギの映像にも映っていないとなるとちょっとホラーだ。


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クラゲことクラシゲ先生初登場。
1話は生物の授業でした。


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キョウに手を取られて赤くなるカミナギ・リョーコ。かわいいね。


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左からカワグチ、ハヤセ、ウシオ。
なにかとキョウに絡んでくるチンピラ三人組。のちのソレスタルビーイング

カワグチ「キョウ。テメーが中坊の時にやらかしたこと、俺は絶対ェに許さないからな!」
ここ大事です。


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1話ではテニスラケットを持っているミズキ。


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オミズこと保健室のミズサワ先生。



キョウ「なあ、カミナギ
カミナギ「ん?」
キョウ「人、全然いなくね?」
カミナギ「雨だもん。ていうか、人より自分の心配したら? なんか変だよ、お昼から」
キョウ「そうなんだけどさ……」

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キョウ「客どころか、店員もいないぜ」
1話、全体的にホラーですね。怖い。


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生徒会長?シマ「今日は雨だったっけ」
副会長?ミナト「いつもなら晴れですね」
生徒会長?シマ「しばらくは続きそうだね。不安定な状態が……」

二人とも声がワントーン低い。
「今日」のことを聞いているのに過去形。
「いつもなら」。
一体何の匂わせなんでしょうね。

♪時が戻ったら 時が戻ったら 時が戻ったら……


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ビルに映る戦艦(オケアノス)。


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セレブラム。


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母親の書き置き。


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ガラケー。時代だなぁ。



カミナギ「辛いね。夏休みまでに部員増えなかったら廃部なんて」
キョウ「仕方ないさ。中学ん時の俺の噂、高校にも伝わってるからな」
カミナギ「でも、あれは……」

幼馴染だから分かることもある。
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黒髪の女性「救って。この世界を、救って」
カミナギと談笑をしている最中に黒髪の女性の声が「分かる」ように。
背後にはアルティール。額には丸い光。
意味深に映る飛び込み台のカット。

だから怖いんだってば!!
このおでこの光は何なの? 出てくると何ができるの? ってことは4話で初めて説明されます。
明言されていないので空言ですが、「林檎を食べた後」というのがまた象徴的です(知恵の実的な意味で)。


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ゼーレオケアノスの個性豊かなAIたちです。
東京サーバーは16年前から機能を停止しているということをさらっと言う。
東京? サーバー?


レムレス「出撃しますか? イェル」
シズノ「シズノよ。ここでは」

黒髪の女性の名前が初めて判明します。
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キョウ「あんたって、幽霊……?」
シズノ「試してみる?」
キョウ
「あっ」
あててんのよ


シズノ「もうしばらく回復を待つつもりだったけど、そうも行かなくなったわ」
シズノ「お願いがあるの。聞いてくれる?」
キョウ「『この世界を、救って』」
シズノ「正解。で?」
キョウ「じゃあ、水泳部のPRビデオに出てくれる?」
シズノ「ふっ……」

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システムAI「Time to play the game」
シズノ「ゲームの始まりよ」

どういうこと!!
いや、どういうことなのかは後で分かるんですが、システムAIさんまでノリがいい
シズノは「PRビデオに出るかどうか」の返事くらいしてあげてほしい。ミステリアスお姉さんなのは分かるのだけど。


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エンタングル!!
ゼーガペイン・アルティール初出撃(アバンを除く)。
転送後にアルティールの周りのビルが抉れています。
カミナギと話していた時間は0時頃だったのに、こちらの時間は夕方ごろのようです。


キョウ「知ってるぞ、この感触……つか、なんで俺、こんなに落ち着いてるんだ?」
シズノ「当然。初めてじゃないんだから」
キョウ「えっ?」
シズノ「ようこそ、ゼーガペインへ」
キョウ「君は……?」
シズノ「ミサキ・シズノ。どう? 量子テレポートした気分は?」
キョウ「……質問、していいかな」
シズノ「1つだけなら。時間がないから」
キョウ「どうして昼間、プールにいたんだ?」
シズノ「それが今聞きたいこと?」

ほんとだよ。でもそこがキョウのいいところだ。
シズノ「別に深い意味はないわ。泳ぎたかっただけ。でもまさか見られているなんて。環境が整備されてから会うつもりだったんだけど……」
キョウ「……」
シズノ「私を信じて。私の言う通りやれば、大丈夫」
キョウ「えっ……」

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赤くなるソゴル・キョウ。

シズノ「これは最新式のバーチャルゲーム。今はそう思って。ね」
キョウ「……ありえねぇ! けど、話は後みたいだ」

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キョウ「敵……!」
キョウが目視で敵を発見。その後、ゼーガペインのシステムAIが反応してレーダーを表示します。
シズノ(彼のほうが早い……!)
タルボ「今回の任務は、ゼーガタンクの作戦支援、ならびにガルズオルム(※敵)機動部隊の殲滅。戦闘可能時間は6分12秒です」
シズノ「やってくれる?」
キョウ「……ビデオに出てくれんなら」
シズノ「ふっ……いいわ」

やったね!!


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キョウ「跳ね返した!?」
シズノ「ホロニックアーマー。光の鎧。生半可な攻撃は、ゼーガペインに通用しない!」

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シズノ「ホロニックブレード、出るわ。右手!」
コラボカフェではブレンドコーヒーの「ホロニックブレンド」がありました。


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司令&副司令のシマ&ミナト。
キョウの活躍を褒めるAIたちと違い、やや否定的なスタンス。
シマ「僕としては、今回の君の判断には賛成できないね」
ミナト「懲罰ものよ。やっと調整が済んだアルティールを失ったらどうする気?」
シズノ「これは……賭けよ」


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ブレードでは楽々敵を撃破していたキョウですが、銃(ホロニックランチャー)は外してしまいます。
シズノ「思考を眉間に集中させて」
キョウの額に丸い光が現れ、なんとか残りの敵を撃破。


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東京サーバー。


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サルベージを行っているルーシェン&メイウー。
敵に発見されたところにアルティールが支援に駆け付けます。
乗っているキョウの姿を見るとメイウーは驚きます。メイウーにとっては知っている人物ということですね。


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シズノ「おかえりなさい、キョウ……」
プールに戻ってくると明け方。戦ったあとに夜が明ける、新しい時間が始まる――という演出が美しいですね。


最後にはOPが流れます。
この作品、OPの映像がよく変わるので今回のエモいカットをピックアップしました。
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舞浜大橋。
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カミナギが映像編集に使っているPC。
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キョウとチンピラ3人組が仲良く。
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カメラを片手に空を見上げるカミナギ


ありえねぇ。誰も彼女を知らねえだと!?
夢でも妄想でもねぇよ。俺の身体が覚えてんだ。
約束は守る。要するに、あいつらをやっちまえばいいんだろ?
俺は前に進みてぇんだよ!
どこにいるんだ、ミサキ・シズノ!
次回、ゼーガペイン「セレブラム」。
消されるな、この想い。

***
なんだか、思っていたよりも書くことが多くて分量がすごいことに……。
1話は本当に大事な要素が沢山詰まっていますね。
しかしこの量だと途中で書けなくなってしまう。2話以降はもう少しかいつまんでお話できるといいな……。
それでは、また。